HMW総診について

平成医療福祉グループとは

平成医療福祉グループは、「じぶんを生きる を みんなのものに」をミッションとし、東京や大阪をはじめ全国に100を超える病院・介護施設・福祉施設などを運営しています。
1984年の創業より回復期・慢性期医療の分野に長く取り組み、主に高齢者医療とリハビリテーションに注力してきました。

なぜ私たちは「HMW総診」を立ち上げたのか

高齢化率が29%を超え、超高齢化社会に突入したわが国においては、今までの医療の枠組みでは解決が難しい課題が山積しています。

多くの患者さんが複数の慢性疾患を抱え、徐々に進行しながら症状コントロールが難しくなる。それらに家庭環境・生活環境における心理的、社会的、経済的な問題が複雑に絡み合った課題に対して、私たちは向き合っていく必要があります。
従来の専門化・細分化された専門医制度の中で、患者さんの問題を「医療の枠組み」に当てはめ「診断し治療をする」という思考では、これらの問題には対処が困難です。

私たちのミッション「じぶんを生きる を みんなのものに」には、こうした情勢を背景に、患者さん・利用者さんのQOLを追求し、病気や障がいがありながらも、自分らしく生きられる社会を実現したい、という思いが込められています。

このミッションの推進力となるのが、多角的・全人的な視点を持つ「総合診療医」だと考えます。
私たちは、これらの課題に正面から向き合っていける新たな医師像の養成を目指し、専門研修プログラム「HMW総診」を立ち上げたのです。

コンセプト「とどまらない総合診療 Think beyond.Act for local.」に込めた思い

私たちが求めるのは、どのような疾患・病態の患者に対しても全人的なマインドで診療できる能力に加え、医療の枠組みだけでは解決できない課題に対して、ケアや生活の視点や社会的資源なども組み合わせながら、患者さん中心のアプローチを実践できる医師像です。

私たちが考える総合診療では、既存の医師・医療の枠組みにとどまらない幅広い視野や柔軟な思考と、地域のさまざまな資源とつながり、協働して患者さんを支えていく力が求められます。

Think beyond = 枠を超えて考える
Act for local = 地域、暮らしに寄り添う

だからこそこの考え方が大切です。

専門科目や医療、病院や、医師の枠にすらとどまらず、地域のために、患者さんのために、あらゆる境界を超えて「とどまらない」発想や行動ができる医師を育てたい。

私たちはこの思いを込めてコンセプトを生みました。

HMW総診がプログラムを通して提供できるバリュー

地域に寄り添い、「じぶんを生きる」を支える 総合診療医を育てるプログラム

HMW総診は、平成医療福祉グループが運営する病院、在宅医療、高齢者施設や障がい者支援施設などの多様なリソースを生かし、総合診療医としての実践力を高める環境を整えています。
このような環境での実践を通じて、初期対応から継続診療、予防、介護、看取り、生活支援に至るまでにかかわり、地域の人々の「じぶんを生きる」を多角的に支える力を身につけることができます。また、多職種との連携を通じて、患者さんを中心とした包括的な支援体制を構築できる能力を養うこともできます。

病院を飛び出し、地域の課題を解決する力を身につける

地域コミュニティの希薄化や孤独、サービスの不足や偏在、空き家問題など、地域には病院にいるだけでは見えない課題がさまざまあります。

回復期・慢性期に取り組んできた平成医療福祉グループには、地域と連携し、地域に必要とされる医療を提供してきた土壌があります。この土壌を生かし、病院を飛び出して地域に寄り添う真の総合診療医を目指すことができるのが、HMW総診プログラムの最大の強みです。
行政や地域コミュニティ、大学などの教育機関と連携して地域の課題解決に取り組む経験、さらには厚生労働省とのパイプを生かして出向支援ができるため、医療政策に関する経験を積むこともできます。

リソースをフル活用した、ここでしか得られない実践経験

グループの持つ幅広いリソースを活用できることも、プログラムの大きな特徴です。
たとえば、海外事業や離島事業に触れることもできるほか、人事部、広報部、システム事業部、サプライ事業部など、バックオフィス系の事業部の業務の一部に携わることも可能です。
さらに、グループには経験豊富な指導医陣に加え、医療の枠組みを超えた課題解決のスペシャリストでもある経営企画医師も複数在籍しており、日々の病院マネジメントに加え、新規事業や地域事業の企画立案や制度設計を日々行っています。
研修ではこれらのリソースをフルに活用し、ここでしかできない経験や実践体験を得ることができ、まさに、幅広い視野や柔軟な思考を養うには最適のフィールドと言えます。